革新的な細胞培養技術で再生医療を身近にするフルステムに出資しました

 沖縄で社会起業家を支援する株式会社うむさんラボ(以下「うむさんラボ」)が運営する、地域課題解決型のインパクト投資ファンド「カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合(以下「カリーファンド」)」は、再生医療において必要となる高品質な細胞の自動大量培養装置を開発・販売等する株式会社フルステム(沖縄県うるま市、以下「フルステム」)への出資を実行いたしました。

■フルステムが取り組む社会課題と実現したい社会

 再生医療は、損傷した組織や臓器を、培養した細胞等で修復しもう一度機能することを目指す医療で、医薬品等ではまだ有効な治療法が無い疾患等への対策として期待されています。しかし、わずかな刺激でも変質するなど細胞の繊細さゆえに、従来の細胞培養の現場では数億個もの細胞を手作業で培養する場合が多く、このことが創薬・研究のハードルや再生医療による治療費の高額化等につながっています。

 フルステムでは、医師でもある千葉代表が、四半世紀にわたる研究で培った知見をもとに装置開発を行うことで、臨床(治療)にも活用できる高品質な細胞を、既存装置の培養可能量よりもはるかに多く自動培養することを実現しました。この細胞培養装置が研究・創薬・治療といった様々な場面で活用されることで、細胞培養に膨大な時間と人手がかかる課題を解決し、どこでも誰でも再生医療を受けられるようにすることを目指していきます。


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フルステム社が、独自の自動細胞培養装置で、再生医療が身近な世界を作るまでのステップ

■カリーファンドの役割について

  カリーファンドは沖縄のさまざまな社会課題解決に向けて、経済的リターンと社会的インパクト創出の双方を実現する企業へ投資するインパクト投資ファンドです。

 この度カリーファンドは、フルステムの革新的な細胞培養技術を評価するとともに、同社の熱意に共感し、再生医療が高額かつ特殊なものではなくなり、希少疾患も含めて治療を諦めなくてもよい世界になることを期待して出資を決定いたしました。本出資後、インパクト測定・マネジメント(IMM)の実践等を通して、フルステムが目指す社会の実現を支援します。

■フルステムの概要
名称:株式会社フルステム
代表者:代表取締役社長 千葉 俊明
所在地:沖縄県うるま市字州崎12番地75(沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター内)
設立:2016年8月25日
URL:https://fullstem.jp/

■カリーファンドの概要
名称:カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合
設立:2023年5月10日
無限責任組合員:株式会社うむさんラボ
所在地:沖縄県浦添市内間四丁目5番25号
URL:https://karry-fund.jp/

■うむさんラボの概要
名称:株式会社うむさんラボ
代表者:代表取締役 比屋根 隆
所在地:沖縄県浦添市内間四丁目5番25号
創業:2019年1月1日
URL:https://umusunlab.co.jp/

■本件に関するお問い合わせ
カリーファンド事務局(株式会社うむさんラボ内)
karry-fund@umusunlab.co.jp