あなたの夢を、

みんなの力で
社会をかえる、

沖縄から

たくましくてやさしい経済を目指して

 沖縄には、例えば、都道府県別の県⺠所得が11年連続で全国最下位といった社会課題があります。その背景には、高い若年出産率や離婚率、若い世代が高等教育を受ける機会に恵まれない、生涯賃金が大幅に下がる、その子どもに貧困が引き継がれる、というように複雑に絡み合う社会構造と経済構造があります(⾮正規雇⽤率・失業率・⼦供の貧困率などさまざまな貧困指標でワースト1位です)。その他、海洋プラスチックごみ、サンゴ礁の白化現象等の環境問題、島嶼県であるがゆえの高い生活コスト等、課題が山積しています

 カリーインパクト&イノベーションファンド(以下 カリーファンド)は、ビジネスの仕組みを通じて社会課題を解決しようとする社会起業家やスタートアップに投資をすることで、社会課題の解決や社会価値の向上・創造(=インパクト)と経済的リターンの両立を目指します。その先に見据えるのは、たくましくてやさしい経済・社会が育まれている未来の沖縄です。

沖縄や社会を豊かにする取り組み

 カリーファンドを運用する「株式会社うむさんラボ」は、1998年に沖縄の新たな産業の柱としてIT産業を盛り上げるべく比屋根隆が起業した「株式会社レキサス」から生まれました。2008年に次世代リーダーの発掘・育成の必要性を感じ、県内学生をシリコンバレーに派遣する人財育成プロジェクト「Ryukyufrogs(現「琉球フロッグス」)」をスタート。2018年にうむさんラボを創業し、社会起業家の育成や社会起業家と県内大手企業とのビジネスマッチングを推進するなど、段階を踏んで沖縄や世界を豊かにする事業やコミュニティを育んできました。

新たなメンバーとの協業

 沖縄県で⻑らくスタートアップ・シーンを牽引して来たうむさんラボのメンバーに加え、日系金融機関、外資系投資銀行、ベンチャーキャピタルで四半世紀にわたって企業金融に関わり、自らも社会的企業への投資を行ってきたメンバーがファンド運営を行います。

 社会起業家のディスカッション・パートナーとして、構想実現の後押し、顧客・提携先・人材の紹介といった成長支援、投資後は生み出したインパクトの測定・マネジメント(IMM)のサポートなどを行うことで、事業の発展とともに社会が進化していくストーリーを、投資先企業とともに実現していきたいと考えています。

「水脈」のようなファンド

 投資先企業の持続的な成長と社会へのポジティブなインパクトを優先的に考え、IPOに限らず、経営陣や会社による株式の買い戻し、従業員や取引先、顧客への譲渡(Exit to community)、事業会社との連携(M&A)、海外を含む投資家への譲渡等、多様な可能性を想定しています。

 豊かな社会を目指す起業家と投資家、そして様々なステークホルダーの間を、このファンドが水脈のようにつなぎ、豊かさを分かち合えるたくましくてやさしい経済・社会が育まれている島、「人」の特性や個性を大切に育み活かしあえる島を一緒につくっていく場になればと思います。